西麻布の鰻屋「いちのや」で粋な料理に舌鼓

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暑い時期に無性に食べたくなるものと言えば「うなぎ」。という事で、数か月に一度の贅沢としてちょっぴり高級な鰻屋さんへ行ってきました。

お店は、西麻布交差点から外苑西通りを広尾方面へ1分ほど歩いた場所にある、天保三年創業の鰻屋「いちのや」さんです。

外観

6階建てのビルに入っており、通りに面した外観は和モダンでとても趣があります。

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暖簾には、創業した年と漫画家の「出光永」氏が描いた4匹のうなぎのロゴマークが描かれています。

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店内

1階と2階の二つの階層に分かれており、1階は厨房目の前のカウンター席と、3卓のテーブル席。2階は特別感のある座敷の個室が4室以上あったと思います。

今回は2階の個室の一番手前のお部屋を利用させて頂きました。

メニュー

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座敷のテーブルに着き、まずは品書きを眺めます。このお店は今回が初めてではなく過去に4回ほど来店はしていますが、注文時は毎回悩みます。

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やっぱり生が一番人気で、ワイングラス風の素敵なグラスで出てきます。今回私は、ソフトドリンクの緑茶を頼みました。

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シャンパンもあるようで、クリコのイエローがハーフボトルから用意されています。その他、芋が3種と麦が1種、様々な飲み方に対応してくれます。

一品料理とデザート

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この中からは今回、茶碗蒸しと鯛のお造り、生姜の3つを注文しました。

メインメニュー

このお店の目玉となるうなぎ料理の品書きです。私は頼んだことがありませんが、コースも3種あります。

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いつも頼むのは、うな重(肝吸い変更)と肝焼きです。

挨拶書き

挨拶ページからはお店の方の思いが伝わってきます。写真が見にくいので、文字に起こしておきます。

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当店はお客様のご注文をいただいてから、うなぎを割いております
天保三年創業以来”秘伝のたれ”を使い続け、うなぎ本来の旨さを味わっていただけます様努めております
特に”蒸し”にはこだわり、柔らかな食感と大切にしております
そのため四十分少々お時間をいただきますことを、ご容赦下さいます様よろしくお願い申し上げます
via. いちのや品書き

料理

今回注文した料理は全部で5品。初めて頼んだ料理は3品でした。

うにの冷やし茶碗蒸し

淡い緑と金色の塗りが美しい、蓋付きの椀に入っていました。蓋を開けると、茶碗蒸しの上にウニとわさびが乗っています。

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味わいはとても軽くプリンのような触感。よくある出汁の利いた濃厚な味付けではなく、ウニの深い味との相性を考えられたシンプルな味付け。もちろん具材は上に乗ったウニのみなので、舌の上で旨味が明確に分かります。

つばめ生姜

写真は何本かいただいてしまった後に撮ったのですが、盛り付けもとても綺麗でした。

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苦みがなく爽快な味わいで、右端の味噌に付けて頂くと甘さが加わり、より旨味が引き立ちました。そのまま食べても味噌に付けてもどちらでも美味です。

緑の草の部分も食べられます。苦みはありますが、つまみとしては丁度良い味です。

天然鯛のお造り

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コリコリとした強い触感が特徴的。シソやネギ、柚子等が添えられていて、ほのかに香りが付いていて上品な味でした。

きも焼き

1本900円もするのでとても贅沢ですが、その価格に見合った他では味わえない肝焼きです。

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コリっとした食感の部分と、肝の柔らかくて噛むごとに溶ける濃厚な旨味が味わえる、毎回必ず頼むおすすめの一品です。

うな重 (きも吸)

国産の上質な食材を使用し、丁寧に蒸しを施した名物のうな重です。

身は非常に柔らかく、箸で難なく切れます。皮の部分が薄く、ブヨブヨしていないのが上質なうなぎの証。

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たれの味はほのかで、上品な味付け。注文後にさばいているので、たれの味が身に染み込みすぎておらず、うなぎが持つ本来の旨味を奪っていません。

お値段も西麻布という立地と味を考えると決して高くはなく、お土産として持ち帰りする方も多いほどこの界隈では人気なんだそう。ちなみにセットで付いてくる吸い物はプラス300円で肝吸いに変更できます。

今回訪れたお店がこちら

店名: いちのや 西麻布店
住所: 港区西麻布4-1-6
電話番号: 03-5766-1536
地図: いちのやの地図はこちら